医療が高度に発達したおかげで一命をとりとめた人がたくさんいる一方で、治療が終わった後もなお重度の障害を残し、常に医学的管理を必要とする重度障害者の方々が地域で生活しています。私も、頸髄内出血で自発呼吸停止と四肢麻痺になり、人工呼吸器を装着した寝たきりの息子を40年間、365日24時間の看護・介護を続けてまいりました。地域での生活はさまざまな制度に支えられていますが、看護・介護のほとんどが家族の肩にかかっており、限界に近い状態にありました。
そこで、息子と同じように医療依存度が高く、人工呼吸器を装着した寝たきりの重度身体障害者が、地域でしっかりと生きていける“家”をつくろうと、2004年に「NPO法人重度身体障害者と共に歩む会」を設立しました。その後、横浜市の福祉施策の充実も幸いし、2009年3月、医療依存度の高い障害者を対象とした「共同生活援助グループホーム」を併設した「障害者グループホーム」を開設しました。
経験豊かな訪問看護師が常駐する365日24時間対応型の当グループホームは、重度身体障害者とそのご家族に、安全安心な生活をご提供いたします。
特定非営利活動法人
重度身体障害者と共に歩む会
代表理事 北村 叔子
豊富な医学知識と経験を備えた訪問看護師が365日24時間対応し、利用者の健康状態から機器の正常な運転管理まで見まもりつづけます。同居されるご家族への医療処置の指導はもちろん、日常生活のあらゆる問題についても親身になってご相談にのります。
● 訪問看護 歩む会ナースセンター
〒245-0063 横浜市戸塚区原宿4-33-33
訪問看護師や介護士、ボランティア、ご家族など大勢の人々に支えられている当ホームでは、開所まもない8月、地域の方や親しいお友達をお招きし、屋外での納涼祭を行いました。2010年に活動を始めた併設作業所でも、「重症だから寝たきり」ではなく、外出による体験を大切にしています。近隣の散策や買い物はもちろん、野球観戦や音楽会、動物園などにも出かけます。重い障害があるからといって決して閉じこもらず、可能性を信じてメリハリと活気ある生活を支援いたします。
グループホームの中央にある共用スペースは約36. 5㎡。10人以上がゆったりとくつろげる広さが自慢です。お誕生日には仲のよいお友達をお招きして誕生パーティーを催したり、音楽会を開いたり、多目的にご利用いただけます。
急に往診が必要になった場合でも、近隣の深沢中央診療所の医師が迅速に対応いたします。また、計画的な訪問診療もありますので、ホームに入居されているご本人・ご家族の皆様には安心して生活を送っていただけます。
(Aタイプ)
ベッドを置いてもゆったりとした介護スペースが確保できる13.46㎡の洋室(床暖房)と、ご家族が休息される4.2㎡の和室がセットです。調理のための台所(9.1㎡)にはシステムキッチン、冷蔵庫や洗濯機はもちろん、日用品の収納スペースも確保しました。なお、トイレは2室に1箇所設置しました。
● 費用(1カ月)
家 賃 50,000円
光熱水費 25,000円(床暖房、戸別冷房、電磁調理器など)
共益費 20,000円(介護浴室、トイレ、共用スペース利用料など)
合 計 95,000円
※その他の費用
看護・介護料、被服、食費、医療衛生材料、消耗品、その他(レクリエーション交通費、小遣い・雑費)
広さ、洋・和室のセットはAタイプとほぼ同じですが介護機能を優先し、キッチン・トイレを3室で協同利用します。
● 費用(1カ月)
家 賃 50,000円
光熱水費 25,000円(床暖房、戸別冷房、電磁調理器など)
共益費 20,000円(介護浴室、トイレ、共用スペース利用料など)
合 計 95,000円
※その他の費用
看護・介護料、被服、食費、医療衛生材料、消耗品、その他(レクリエーション交通費、小遣い・雑費)